霊性入門

霊性を下げる要因と、その対処

霊性が下がる日常の影響、心の絡まり、そこから自然・行・呼吸・感謝で整い直す流れを、落ち着いた水彩調で表現
  • 朝はすっきりしていたのに、夕方にはぐったりしている。
  • 人混みに出ると、どっと疲れる。
  • 特定の人に会うと、心がざわつく。

そのような経験はないでしょうか。

霊性が下がると、不快な感情や感覚、疲れとして、その変化を感じることがあります。

修行を続けている方は、その変化がわかりやすくなっていきます。けれども、修行をしていない方でも、感覚が敏感な方は、霊性の低下を感じ取っていることがあります。

また、自分では敏感だと思っていなくても、日々感じている疲れや重さの中に、霊性の低下が関係していることもあります。

霊性は、日々のなかで上下するものです。生活しているかぎり、外からも、内からも、霊性を下げる影響を、私たちは絶えず受け続けています。

このページでは、霊性を下げる4つの要因と、その対処について、できるだけ優しくお伝えします。

霊性を下げる4つの要因

私は霊性を下げる要因を、大きく2つに分けています。

  • ① 外側から受ける ── 低霊性の影響
  • ② 内側にある ── 考え方や感じ方の問題(心の問題)

そして、この2つは、それぞれさらに2つに分かれます。あわせて4つ。これが、霊性を下げる主な要因です。

① 低霊性の影響 ─ 霊性の低いものから、引っ張られる

ひとつ目は、自分の外側から受ける影響です。

霊性は、まわりの人や場所、教え、そして目に見えない存在からの影響を受けます。霊性の低いものに近づくと、自分の霊性も、そちらに引っ張られて下がってしまいます。

外側の影響は、さらに2つに分かれます。

1-1. 場所・人・教えの影響

霊性は、互いに影響を受け合うものです。

霊性の高い場所に行けば、その場の影響を受けて、自分の霊性も引き上げられます。反対に、霊性の低い場所に行けば、その場の霊性に引っ張られ、自分の霊性が下がってしまうこともあります。

感覚の鋭い方の中には、場所に入った瞬間に、

「なんとなく心地よい」
「なんとなく居心地が悪い」

と感じる方もいます。これは、その場の霊性を感覚的に受け取っているのかもしれません。

同じように、人と会うときにも、私たちは相手の霊性の影響を受けています。

ただし、その影響の受け方は、自分の意識によって変わります。心の距離が近い相手ほど影響は大きくなりますし、尊敬していたり、師事していたり、「この人から学びたい」「この人の影響を受けたい」と積極的に思っている場合には、さらに大きな影響を受けることになります。

また、人や場所だけではありません。

宗教団体や教え、本、ホームページなどにも、それを作った人や関わっている人の霊性が宿ります。

宗教、スピリチュアル、自己啓発などの分野で、先生や師匠を持ち、理想の自分に向かって前に進むことは、とても素晴らしいことです。

けれども、その一方で、先生や師匠の影響を積極的に受けたいと思っている分、霊性的にも大きな影響を受けることになります。

だからこそ、誰から学ぶのか、どの場所に身を置くのか、どのような教えに触れるのかを、慎重に選ぶことが大切です。

「霊性の高い指導者」と「自称・霊性の高い人」の見分け方については、こちらで詳しくお話ししています。
霊性の高い人 ─ 怪しいスピリチュアルとの違いと、特徴(※ 公開予定)

1-2. 見えない存在からの影響

もうひとつ、外側からの影響として無視できないのが、目に見えない存在の影響です。

亡くなった後にも、成仏できずに、この世に留まり続ける存在。一般には「幽霊」と呼ばれる存在です。

私たちは、こうした存在を「御霊さん」「行者さん」「霊神さん」と呼んでいます。これは私たち独自の呼び方で、一般的な用語とは違います。

  • 御霊さん:霊性が低いため、成仏できない霊
  • 行者さん・霊神さん:この世に残って、霊能者に超能力を授けようとする霊

見えない存在についての詳しい考え方は、こちらでお話ししています。
幽霊の正体(※ 公開予定)

こうした存在は、自分の霊性を高めたいと願っています。そのため、霊性を高められる人 ── 修行者や、霊性向上の学びを進めている人 ── について来ることがあります。

ついて来てしまうと、その霊性の影響を受けて、自分の霊性が下げられてしまいます。これが、いわゆる「障り」と呼ばれるものです。

幽霊と聞くと、怖く感じるかもしれません。けれども、過剰に怖がる必要はありません。

霊性向上の勉強をしていない方にとっては、それほど大きな霊性の差はないので、影響は限られます。霊性向上の学びを進めている方も、このページでお伝えする方法で、対処していくことができます。

② 心の問題 ─ 苦しみを生む、考え方や感じ方

ふたつ目は、自分の内側にある問題、考え方や感じ方の乱れです。

ストレスが体の病気の一因になることは、よく知られています。それと同じように、心の乱れは、魂を傷つけ、霊性を下げてしまいます。

苦しみを生む、考え方や感じ方の根にあるのは、子どもの頃に飲み込んで、感じきれないままになった気持ち ──「インナーチャイルド」です。

つまり、内側にある霊性を下げる要因は、突き詰めればインナーチャイルドの問題、と言い換えることもできます。

心の問題も、さらに2つに分かれます。

2-1. 感情の乱れ ─ 不快な感情を抱え続けること

怒り、恨み、嫉妬、恐怖、悲しみ。

こうした不快な感情を長い時間抱え続けると、心だけでなく、魂にも負担がかかります。

ただし、ここで誤解しないでいただきたいことがあります。

感情そのものが悪いわけではありません。

怒ることも、悲しむことも、怖がることも、生きていれば誰にでもあります。感情は、私たちが生きていくために必要な、自然な働きです。

問題なのは、その感情が消化されないまま、心のなかに長くとどまり続けてしまうことです。

感情は、本来、正しく感じることができれば、少しずつ消化され、やがて消えていきます。

しかし、いつまでも消えない不快な感情は、本当の気持ちを感じないで済むように、無意識のうちに使われている「代用の感情」です。

この代用の感情を、心理学では「ラケット感情」といいます。「偽物の感情」と呼ばれることもあります。

ラケット感情は、本当の感情の代わりに感じているものなので、いくら感じ続けても、なかなか消えていきません。その奥にある本当の感情を、見ないために使われているからです。

そのため、本当の感情は隠されたまま感じきれず残ってしまいます。

不快な気持ちを感じていても、本当の感情は抑圧して残り、心や体、そして魂を傷つけてしまうのです。

感情の処理と、本当の感情を見るための方法については、こちらで詳しくお話ししています。
感情処理法とインナーチャイルドの癒し ─ 我慢した気持ちの手放し方

2-2. 誤った意識 ─ 自分・他人・神仏を否定する考え

「どうせ私なんか」「自分はダメだ」── そう思うことが癖になっている方は、少なくありません。

実は、こうした自己否定もまた、霊性を下げる大きな要因のひとつです。

なぜ、自分を否定することが、霊性を下げるのでしょうか。

それは、人は本質的に、神様であり、仏様でもあるからです。

神道では、人は「神様の分けみたま」だと教えています。仏教では、すべての人に「仏性」がある、つまり仏様の性質を持っていると教えています。

ですから、自分を否定することは、自分のなかの神仏を否定することにつながります。同じように、他人を否定したり、見下したりすることも、その方のなかの神仏を否定することになり、結果として、自分自身の霊性も引き下げてしまいます。

他者を否定していることには気づきやすいものですが、自分を否定していることには、慣れるまでなかなか気づきにくいものです。

たとえば、

「どうせ私なんか」
「自分はダメだ」

このように考えやすい方は、少し注意してみてください。本当に「私はダメ」なのでしょうか。

たしかに、能力や行動が他の方と比べて劣っていたり、適切ではなかったりすることはあるかもしれません。けれども、それはあくまで能力や行動の問題です。あなたという存在そのものがダメだということではありません。

もし、自分の存在そのものを否定してしまうのであれば、その根底にはインナーチャイルドが隠れていると考えられます。

本当は、あなたも神様であり、仏様なのです。「存在そのものがダメな人」というのは、ひとりもいません。

そして、誤った意識には、もうひとつあります。

神仏や真理そのものを否定する考えです。

神仏の存在を否定するということは、そこにおられる神仏に対して「あなたはいない」と言っているようなものです。それは、とても失礼な態度だといえるでしょう。

もちろん、神仏が罰を与えるわけではありません。けれども、神仏や真理を否定する考えは、真理に沿ったものではないため、霊性を下げる原因になります。

もし、神仏の存在を信じられないのであれば、「神仏はいない」と決めつけるのではなく、「神仏が存在するかどうかは、今の私には分からない」と考えることをおすすめします。

霊性をもとに戻す方法

ここからは、霊性が下がったときに、もとに戻す方法をお話しします。

対処の方法は、大きく分けて2つあります。

  • ① 行(ぎょう)で霊性を上げる ── 祝詞・お経・ヨーガで、下がった霊性を高める
  • ② 心を見つめる ── 下がりにくい自分になっていく。心と魂を成長させる

下がった原因を取り除いて、元に戻すために霊性を高めることを行います。また、下がった原因を取り除く対処そのものも修行になり、霊性を高めることにつながります。

① 行(ぎょう)で霊性を高める ─ 祝詞・お経・ヨーガ

場所や人の影響によって下げられた霊性は、その環境から離れれば、それ以上の低い霊性の影響を受け続けることはありません。

そのため、祝詞やお経を唱えたり、ヨーガを行ったりして、霊性を高めていけばよいのです。

ヨーガには、下がった霊性を高めるのに効果的なポーズがあります。鋤(すき)のポーズといって、仰向けに寝た状態から、両足を頭の後ろまで倒すポーズです。ただし、首に負担がかかる姿勢でもありますので、無理のない範囲で行うことが大切です。

霊性が大きく下がってしまった場合には、自分だけで元に戻すのが難しいこともあります。そのようなときは、神社仏閣や山など、霊性の高い場所へ行くのも一つの方法です。

ただし、ご神仏や自然の力をいただくのですから、霊性を上げてもらうことを当たり前だと思わず、「ありがたいことだ」と意識して伺うことが大切です。

障りがついている場合は、まず帰っていただく

このように、修行によって霊性を高め、下がってしまった霊性をもとに戻していきます。

ただし、「障り」と呼ばれる、目に見えない存在(御霊さん・行者さん・霊神さんなど)が、今もついている場合には、その影響を受け続けているので、霊性が高まりにくくなります。

そんなときは、まず、彼らに帰っていただく必要があります。

彼らは、体を失ってなお、この世にとどまり続けている存在です。それは、この世で十分に霊性を高められなかったからかもしれません。あるいは、もっと霊性を高めたいと願っているからかもしれません。

ですから、ただ拒絶するのではなく、「お帰りください」と諭し、祝詞やお経によって霊性を高めてあげて、帰るべきところへ帰っていただきます。

そして、帰っていただいた後は、先ほどと同じように、自分自身の下がった霊性を高めるために、祝詞やお経を唱えたり、ヨーガを行っていきます。

② 考え方、感じ方を変える ─ 下がりにくい自分になっていく

ふたつ目の対処は、内側にある心を見つめて対処していくことです。

感じ方や考え方は、パターン化されていて、その多くは、幼少期の親子関係のなかで育まれてきたものです。

心理学では、これを「決断」と言います。

幼い頃に、ある状況の中で「こういうときは、こう感じよう」「こう考えよう」と、自ら決めたという考え方です。

今となっては、それが苦しみを生む感じ方や考え方になっているかもしれません。けれども、小さな頃の自分にとっては、その感じ方や考え方が、その環境を生き抜くために必要だったのでしょう。

つまり、小さな自分が、自分を守るために決めたのです。

これは、「自分で決めたのだから自己責任だ」と責めるための考え方ではありません。

むしろ、自分で決めたものだからこそ、自分で決め直すことができる、という希望のある考え方です。

その「決め直し」のことを、心理学では「再決断」と呼びます。そして、その再決断を促していくためのセラピーが、当サイトでもよくお話ししている「インナーチャイルドの癒し」です。

インナーチャイルドの癒しと霊性向上の関係についてはこちらで詳しくお話ししています。
インナーチャイルドの癒しと霊性向上(※ 公開予定)

インナーチャイルドの癒しや、日々の修行のなかで、苦しみを生む感じ方や考え方のパターンに対処していくと、霊性が下がりにくい自分になっていくことができます。

また、こうしたなかで、価値観そのものが変わるとき、霊性が大きく上がります。心の成長に合わせて、魂も成長するということです。

霊性向上の学びをしていない方の対処

ここまでは、霊性向上の勉強や修行をしている方向けの内容でした。

では、霊性向上の勉強をまだしていない方は、どのように対処すればよいのでしょうか。

たとえば、人混みに出かけたあとにどっと疲れてしまったり、なぜか物事がうまく回らないと感じたりすることがあります。

そのようなときは、神社仏閣で少し長めに、ゆったりと参拝してみるのもよいでしょう。

山や海など、自然の中に身を置くこともおすすめです。

都会よりも、自然豊かな環境のほうが、霊性が高い傾向があります。自然の中で霊性の高い微細なプラーナを浴びる。疲れたときは、頑張るのをやめて、心と魂を整える時間を持つことが大切です。

まとめ ─ 下がっても上げればいい

ここまでをまとめます。

霊性を下げる主な要因は、大きく2つ、それぞれが2つに分かれます ──

  • ① 低霊性の影響(外側から受けるもの)
    • 1-1. 場所・人・教えからの影響
    • 1-2. 見えない存在(御霊さん・行者さん・霊神さん)からの影響
  • ② 心の問題(内側にあるもの/根はインナーチャイルド)
    • 2-1. 感情の乱れ(本当の感情の抑圧)
    • 2-2. 誤った意識(自己否定/神仏や真理の否定)

そして、それらに対する対処も、要因と対応して、大きく2つに分かれます ──

  • ① 修行で霊性を上げる
    • 祝詞・お経・ヨーガで、自分の霊性を高める
    • 大きく下げられたときは、神社仏閣や山へ
    • 障りがある場合は、まず帰っていただく
  • ② 考え方、感じ方を変える
    • インナーチャイルドの癒しと修行で、感じ方・考え方のパターンを変える

より自由に人生を楽しむ

霊性が高まってくると、これまで普通に過ごしていた場所や人間関係が、相対的に霊性の低い環境になってしまいます。

そのため、どこへ行っても霊性が下がる要因があふれています。

しかし、霊性が下がることを過剰に怖がってしまうと、行動範囲がどんどん狭くなってしまいます。

せっかく成長を目指しているのに、行きたい場所へ行けなくなったり、やりたいことができなくなったりするのは、とてももったいないことです。

下がったら、また上げればよいのです。

下がっても、それに対処することが修行になり、対処を繰り返しながら、ベースとなる霊性が高まっていきます。

せっかく成長しようと頑張っているのですから、霊性が下がることを恐れて人生を小さくするのではなく、対処しながら、より自由に人生を楽しんでほしいと思います。

→ 霊性そのものについては、「霊性とは何か ─ 目には見えない魂の話」でお話ししています。あわせてご覧ください。

霊性向上の道を、一緒に歩んでみたい方へ

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